2011年に個人事業主(フリーランスのウェブ屋)として独立して6年目。1人自営業者の僕の売上・収益アップに繋がったツールを3つご紹介。ポイントは【スピード感】と【収入に繋がる時間を増やす】こと
卒業シーズンということもあり、最近は晴れ着を来た人たとよくすれ違う。かくいう我が家も今週末は卒園式。と言っても長男は次が年長組なので、在園生として歌を歌うそうだ。
この長男が生まれる1ヶ月前に個人事業主として独立して早5年以上。フリーランスのウェブ屋として1人自営業をしてるわけだけど、最初は売上も収入も少なくて辛かった…。
そんな僕だけど、ある時から売上・収益性ともに向上し始めた。まだ道半ばだけど、そのキッカケになったツールがあるので紹介しようと思う。
- 個人事業主(フリーランス)が売上・収益性をアップさせるために必要なコトを考える
- 収入に繋がる仕事以外を簡易化し、本業の作業時間を増やせたツール3つ
- 結論:とにかく雑用や無駄な時間を減らし、本業部分にフォーカスすることが大事
個人事業主(フリーランス)が売上・収益性をアップさせるために必要なコトを考える
ツール自体を紹介するよりも、まずは『フリーランスが収益性をアップさせるために何が必要か』についての持論を少し。
※業種固有のテクニック的なことではなく、1人自営業者として共通して必要だと考えてること
自分で全部やる!スタイルの独立開業
僕はそもそも、団体行動も苦手だし、過去の経験上それなりに経理関係も出来るし、ってことで、1人自営業前提で独立した。ウェブ制作(企画・デザイン・構築)という本筋の仕事以外のことも全て1人でやるスタイル。
サイト制作に関する企画書作りからデザイン、そして構築。その後のサポート対応などが収益に結びつく仕事。
そして、その裏ではExcelで見積書やら請求書を作ったり、経費管理をしたり、領収書を入力したり、口座の管理をしたり…、という事務仕事がある。年に一度の確定申告はマジで憂鬱でしかなかった…。
事務仕事が長時間労働(残業)の原因
事務仕事に使う脳と、企画やデザインに使うクリエイティブな脳は明らかに違う。だから同時にはできない。
日中はお客さんとの打ち合わせや資料作成、デザインの作成にエッサホイサとせいを出し、20時過ぎたあたりから経理関係、事務関係をする。
毎日ってわけではないけど、この作業が固まる月末は長時間労働の原因になってた。(溜めずに少しずつ処理すればいいけど、そんなしっかり者ではない)
結果として、1ヶ月のうちの三分の一くらいは事務仕事や見積書の作成に追われてた。
ここで重要なことは、事務仕事は直接利益をうまない、という事実。
1人フリーランスが稼ぐために必要なのは【スピード感】と【収入に繋がる作業に集中できる時間】
企画書を作って提案したり、デザインを提出して納品したり、この作業が収入に結びつく。でも事務仕事に追われると、その時間が削られるし、同時には出来ないから集中力も欠く。
そして一番厄介なのが、
『事務仕事を終わらせると、仕事したような達成感がある』
ということ。普段は電卓はじいたりしないから、なんだかすごく賢くなったような気すらしてくる。笑
でも!1人フリーランスが収益をあげ稼ぐには【収入に繋がる作業に集中する時間】を増やすことが何よりも大切。そして【スピード感】もとても大切だ。打ち合わせから見積書の提出、作業スタートから完了まで、できるかぎり早いほうがいい。(質の担保は前提)
※労働時間の長短なんかどうでもよくて、濃い集中が出来るかが重要
収入に繋がる仕事以外を簡易化し、本業の作業時間を増やせたツール3つ
ここまでの前フリを踏まえ、僕が独立3年目くらいから使いだし、その直後から売上が倍くらいになったツールをご紹介。僕自身が3年くらい使ってるサービスで、実際にプラスの成果が出てるものだから、自信をもってオススメできるものばかり。
ちなみに、僕は代理店とかとは仕事をしてなくて、BtoBをやってる中小企業と直契約がメイン。
経費の管理、確定申告がもうめちゃくちゃカンタンな、クラウド会計ソフトfreee
これ、本当に劇的に収益改善ができた。これは嘘でもなんでもなくマジな話。
独立して2年位はExcelを使って経費管理をしてた。でも僕はExcelに関しては素人に毛が生えた程度で、しょうじきあんまり得意じゃなかった。だから入力に時間もかかるし、集計も大変で、本業の時間や集中力が奪われてた。
それがクラウド会計ソフトfreeeに変えてから劇的に高速化。
まず、銀行口座とクレジットカードを登録すれば勝手に同期してくれて、勘定科目を仕分けしてくれる。さらに、売上と支出をグラフで見える化してくれるから、利益が出てるかどうかも一目瞭然。これだけで月間5時間分くらいは手間が省けたように思う。
そして極めつけは確定申告。毎年1月から必死モッシ資料を集め、Excelのデータを使って申告資料作るのに1週間以上かかってた。
それがなんと、freeeを使いはじめて半日〜1日で終わるようになってしまった。
時間の節約はもちろん、ストレスや不安が減ったことで本業への集中力・集中時間がぐっと増加。結果として仕事のスピード感もアップし収益が改善した。
無料でサクッと見積書や請求書が作れる、クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(ミソカ)
2017/4/24追記
Misocaはほぼ有料化されました
請求書作成Misoca有料化!無料プランは郵送サービス不可、弥生ID必須 – 再起動戦士はなろぐZ
ーー追記終わりーー
freeeは分かりやすく感動するくらい時間が生まれた。でも地味にこのMisoca(みそか) の方が収益アップに繋がってる。
以前は見積書などの作成にもExcelを使ってた僕がMisocaに変え、作成スピードが劇的に高速化した。しかもスマホからオンライン上で作成できるし、すぐpdf化出来る。Misocaに変えてからは打ち合わせ当日中に見積書を出すようになった。(何故かと言うと、打ち合わせ終わりの電車の中でスマホから作成するから)
すると、成約率が倍以上に跳ね上がった。
理由は単純で、鉄は熱いうちに打て!ということ。
つまり、さっき打ち合わせで盛り上がった状態の、その熱量が下がる前にクライアントに
『先程はありがとうございましたぁぁぁぁぁ!!!!!僕に任せて下さいぃぃぃぃ!!!!スピーディーにスタートしましょうぉぉぉぉxsぢfhj→kフォs!!』
と、当日中(もしくは翌日の午前中)に見積書と共にプッシュすることでGoサインをもらえるようになったということ。(本当はもっと穏やかなメールですけどねw)
クライアントは出来るだけ早く成果の出るモノを求めてるわけで、小難しい資料や作り込まれた見積書なんてもとめてない。というか、1人フリーランスが企業ぶって小キレイな資料作成に時間かけるくらいなら、スピードと熱量でアピールする方が絶対いい。というか、僕の能力的にそういう泥臭い手法しか出来ない。(キレイな資料を求めてるようなところは、それなりの規模の制作会社に依頼するし)
もちろん、成果を出すために精一杯やるってのは当然の前提だけど、無料だし使って損はないと思う。
→【無料】クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)
※ちなみに、請求書も秒速で作ってしまうから入金タームが30日以上早くなりキャッシュフローも改善した
インターネットファックスがあったお陰で仕事に繋がった、eFax
これはちょっと特殊かな、とは思うけど、インターネットFAX 【eFax】 (月1,500円)というものがある。自分用のFAX番号を取得でき、メールで送受信が出来るというもの。
『いまどきファックスなんて使う??』
って思うかもしれない。
たしかに、フリーランスって肩書きで働くようなデザイナーやライターの業界だけ見るとFAXなんてオワコンだ。
でも、僕が仕事をもらってる業界は製造業だったり、重工業だったり、中には小さなお店だってある。そういうITやパソコンと縁遠いクライアントというのは、メール送信することすら苦手だったりする。そんな人達にたいして
『うちはメールしか無いんですよね。どうにかパソコンから送ってくださいよ』
なんて言えないし、毎回郵送だと資料の受け渡しがすごく遅くなり、どんどん遅延する。電話だと伝わりづらいし。(遅延や電話での行き違いはクレームの元)
そんな時にファックスがあるととても便利。クライアントはたいていFAXを使ってるから、打ち合わせの時に
『うち、ファックスあるんで、手書きで箇条書きで情報もらえたら、こっちで構成してサンプルを送りますよ!』
と、クライアント側に寄り添うことで安心してもらえるし、やり取りがスムーズになる。
これまで様々な業種の方とやりとりをするなかで、インターネットファックスに助けられた。ブラウザで使えるものなんかもあるけど、安定性で考えると月1,500円のeFaxはかなり助かってる。
→2分で申込めるインターネットFAX 【eFax】 30日間無料
※カード払い出来るから経費管理もラクチン
結論:とにかく雑用や無駄な時間を減らし、本業部分にフォーカスすることが大事
何度も書いたけど、1人フリーランスにとって、収益が発生する本業部分に注力するための、アウトソースやツール活用が重要。とはいえ、ここで紹介したツールが絶対正解ってことじゃないし、他にもいろんなツールがある。
1人フリーランス、1人自営業の人ってついつい抱え込みがちだと思うけど、費用対効果を踏まえこういうサービス・ツールを取り入れ、ラクをすることを前向きに捉えるべき。
そしてラクをした部分を本業に注力し、クライアントに喜んでもらうことが売上アップ・収益増加に繋がるんじゃないですかね。
▼資金繰り・キャッシュフローに関する本は読んどくべき
すごく長くなったけど、僕と同じような1人自営業者の役に少しでも立てれば嬉しいです!