タバコをやめて8年くらい経つ僕の持論。禁煙のコツはタバコを嫌うことじゃなく、無関心になること。これは断酒でも同じなんじゃないか?とも思ってる。
友達の影響と、自分なりに思うことがあり、断酒、つまりお酒をやめてみた。ここ数年、ほぼ毎日飲んでたし、これまで何度か禁酒したけどダメだったのに、今回はこれまでと心境がずいぶん違う。酒への関心が急激に薄れてる感じ。
この感覚に覚えがあるなぁと思い返したところ、8年前にアレン・カーの禁煙セラピーを読んでスパッとタバコをやめた時の感覚だった。今回は僕なりの禁煙のコツを書いてみる。
※ボク個人は【タバコ】を【お酒】に置き換えることで、酒への関心が一気に薄れてきた
- 何度禁煙にチャレンジしてもタバコをやめられなかった
- アレン・カーの禁煙セラピーを読んだらなぜかサクッと辞めることが出来た
- 精神力でやめるのは無理ゲー!禁煙の第一歩はタバコの現実や勘違いを冷静に理解すること
- タバコを辞めるなら、好きとか嫌いじゃなく、無関心になるしかない
- 無関心になるためには、冷静に対象物のコトを分析し理解する
- 結論:無関心になる!そして減煙なんてせずきっぱり辞めるに限る!
何度禁煙にチャレンジしてもタバコをやめられなかった
僕は以前、タバコを6年か7年吸っていた。
親父がところ構わず吸うヘビースモーカーだったこともあり、大の嫌煙家だった僕なのに、社会人になってから吸うようになってしまった。当初は軽い気持ちで、ストレス発散という感じだったと思う。
それから徐々に吸う量も増え、最後の方はマイルドセブンを1日2箱も吸うようになってしまってた。
喫煙してる人の大半はそうだと思うけど、正直いって、別にタバコが旨いとかどうとか思う感覚なんてとうになくなってた。ただの依存症。
だから年に3回位は
『あかん、こんなもん吸い続けても意味ない!やめる!!』
と、禁煙にチャレンジしたもんだ。で、長くて1日くらいしかもたない。吸わずに捨てたタバコ欲しさにゴミ箱をほじくりかえし、結局すう日々。
アレン・カーの禁煙セラピーを読んだらなぜかサクッと辞めることが出来た
禁煙に失敗するたび、すごく自己嫌悪になったり、気分が落ち込んだ。タバコをやめることすら出来ない自分がなさけなかった。根性なしだと思ったりもした。
そんな風に思いつつも、タバコの量は増え続けた。制作会社時代、支店立ち上げを任され、まさに寝る間も惜しんでパソコンに向かってコーディングやらデザインをしてる時期は1日2箱吸い続け、ついに体調が悪くなり
『もう本当にダメだ、これじゃマジでヤバい』
という強い気持ちが生まれた。そして僕はタバコを吸う本数を紙に書いたりした。
『今日は10本までだぞ…』
気がついたら40本吸ってた。おれ、もうだめだ…。
そんなあるとき、アレン・カーの禁煙セラピーを読むことにした。
読み終わるのに1週間かかった。この本はタバコを吸いながら読んで、最後に
「さあ、最後の一本を吸いましょう。体に毒が染み渡るのを感じるんです」
というカルトチックな流れで終わる。
そしてその日を境に僕はタバコをすっぱりやめた。(正直に言うと、それから4年後くらいに飲みの席で、もらいタバコをしてしまったが結局その後もやめたまま)
やめたときの心境は
『タバコ吸うの吸わないのって悩むのとかアホらしいな。興味なくなっっちゃったわ』
という感じ。
▼禁煙セラピーのマンガ版もあるらしい
精神力でやめるのは無理ゲー!禁煙の第一歩はタバコの現実や勘違いを冷静に理解すること
タバコは体に悪い!!肺が黒くなって癌になる!!
この程度のことはみんな承知の上で吸ってる。そして、
『タバコなんて百害あって一利なし。今日を境にもうやめる』
とおもいたち、24時間くらいでまた吸ってしまう。僕は自分の禁煙経験を通し思うのは、根性や精神力で辞めるのはとてもむずかしいということ。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
という古い言葉がある。孫正義じゃなくて、孫子のアレ。
で、タバコを辞めるにあたり、禁煙セラピーがいいところは、タバコにまつわる現実や、勘違いを少しずつほぐしていってくれるところ。
中でも印象的だった点はこれ。
「タバコを吸うとイライラが解消されるから、やっぱやめらんねぇ」→「いやいや、非喫煙者っていつもイライラしてるわけじゃなくなくなくなくない?」
タバコを吸うと頭がスッキリするとか、イライラが収まるっていうのは昔からよく言われるし、たしかに吸ってた頃はそう感じてた気がする。眠気が少し飛ぶとか。
でも、アレンカーの本では
『タバコを全く吸わない人や、子どもたちは常にイライラしてますか?してませんよね?タバコを吸うとイライラが収まるのではなく、喫煙者はタバコを吸えないからイライラしてるんです』
というロジック。これはかなり感銘をうけた。つまり、喫煙者は自作自演というべき好意をしてる状態。イライラの原因はタバコだった、ということ。これには異論もあるだろうけど、僕は辞めたい気持ちが強かったから素直に受け止めた。
眠気が飛ぶって部分についても、タバコを吸うことで覚醒するのではなく、脳からニコチンが抜けていくことで頭がぼーっとしたり眠気がくる。まさにマッチポンプ。
タバコを辞めるなら、好きとか嫌いじゃなく、無関心になるしかない
禁煙に失敗してたときの僕は、タバコのことが嫌いだった。いや、嫌いになろうなろうとしてた。でもダメだった。
まるで、
『もう別れよう!!』
と、みずから別れを告げ、必死に嫌いになろうとしたけど、やっぱり好きで結局ドロドロとまた繋がる感じだ。
言葉の上では好きの反対は嫌いだろうけど、人やモノゴトとの関わりに関しては嫌いの反対は無関心だと確信してる。
世の中にはヘイターと言って、嫌いな人の文句を延々と言い続ける人がいる。陰口を言う人がいる。こういう人たちって結局はその嫌いな人のことを気にしてるわけで、関心がある状態。この状態だと心を奪われてることになる。
ポジティブかネガティブか関係なく、対象者(対象物)に関心が向かっている以上、完全に離れることなんて出来ないだろう。
じゃあ完全に断ち切るにはどうするか。それはやっぱり無関心になるしかない。好きでも嫌いでもなく、興味のない人の動向をいちいちチェックする人もいないでしょ。
無関心になるためには、冷静に対象物のコトを分析し理解する
誰かの文句や陰口を言ってる間は結局、その人のことを気にかけてるし、どこかで嫉妬なりなんなりの関心があるもの。
忘れられない恋人って場合は特に分かりやすい。
『(めちゃくちゃ浮気されまくって殴られて、さんざん遊ばれたけど)でもあの人、本当はいい人なんだ。最後は癒やしてくれるし…』
くらいに思ってる場合がある。これは一面しか見てない上に盲目になってるからだろう。
▲書きながら思ったけど、これって酒に対する前までの自分の考えに近いな…
でも、時間がたち、冷静に考えると
『なんであんなクソ野郎のこと好きだったんだろ。アホらし。名前も忘れたわ』
くらいになる。まさに
【好き・嫌い・好き・嫌い…】→【興味なし!】
に切り替わってる。
結論:無関心になる!そして減煙なんてせずきっぱり辞めるに限る!
なんだかんだ話が長くなったけど、タバコをやめたい人はまず禁煙セラピーとか、世の中の禁煙サイトをチェックし、冷静に考え、ただただ無関心になるようにするといいじゃないっすかね。(恋愛と違ってタバコからは動かないわけで、結局自分の気持ちが重要)
それと、減煙とかじゃなく、きっぱり辞めるべき。
▼効果の有無は人それぞれだけど、僕は本当に出会えてよかった本です
あくまで個人的な考えなので、依存度が高い人とかはお医者さんとかに相談するのもアリですよ。