Amazonプライムビデオ(プライム会員なら無料)で観れる映画で泣いた。おっさん・おばさんたちの友情にもらい泣きしてしまった。
【NO MUSIC,NO LIFE】のキャッチフレーズでおなじみのTOWER RECORDS、通称タワレコの創業〜倒産までのドキュメンタリー映画『ALL THINGS MUST PASS』が最高過ぎたから、ネタバレしない程度にご紹介。音楽が好きなら絶対観て欲しい。
※ある程度はネタバレ要素あるので、嫌な人はココからAmazonのページに移動して観て下さい
※当時のスタッフたちや創業者のインタビューと写真などの資料を軸にしたドキュメンタリー映画
ドラッグストアから始まったTOWER RECORDS
タワレコは1960年に創業してるんだけど、実はその前進はドラッグストア。ドラッグと言っても合法なやつ。(映画の途中でコカインとかの話は出てくるけどw)
創業者ラス・ソロモンの父が【TOWER】という建物の一角でドラッグストアを営んでた。そこは薬だけじゃなく雑貨なんかも扱う雑多なお店。そこでラスも手伝いをしてたんだけど、あるとき
『レコードを売ろう』
ということに。するとそれが調子よく売れた。そしてラスは親父からレコード販売の部門を譲り受けようと交渉すると
『いいだろう。じゃあドラッグストアの在庫や負債も含め、店ごと買い取れ』
と言われ、引き受け、タワーレコードマートとしてスタート。
あれよあれよと大きくなるTOWER RECORDS、あのミュージシャンも働いてた!
あまり詳しく書きすぎるとアレだから端折るけど、タワレコの快進撃が始まる。そして西海岸でどんどん成長していくタワレコ。
若者のカルチャーを作り上げていく様子は聞いてててとてもワクワクした。特徴的だったのが【服装自由】というルール。
インタビューを受けている中には有名アーティストもいる。その中のひとりがこの人。
誰かわかりますかね?あの超有名バンドの元ドラマーで、
今は超有名バンドのヴォーカル。この人が出てる音楽系ドキュメンタリーはハズレがマジでない。
なんと、タワレコで働いてたらしい。理由は長髪OKだったから。のちにタワレコに客として言ったとき、スタッフが必死に、プールの中で吊るされたお札に向かう赤ん坊のポップを作ってるのを目の当たりにしたこともあるそうだ。
▼そう、この人はNIRVANAのドラマー、デイヴ・グロール(今はフーファイターズのボーカル)
- アーティスト: Nirvana
- 出版社/メーカー: Geffen Records
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
家族経営として仲良く自由を謳歌し成長していくが…
まさにファミリーという言葉がぴったりなくらい、みんな仲良く、自由に働く職場、それが当時のTOWER RECORDだった。(ハッパやドラッグ、酒を飲みながら働いてたそうだw)
元スタッフの1人は当時を振り返り、
「(タワレコでの日々は)仕事ではなく生き方さ」
と、めっちゃかっこいいこと言うてた。(年上の友達に顔と髭が似てて笑ってしまったけど)
快進撃とファミリーの結束は永遠に続くかと思ったけど、世の中の流れは激しいもの。
レコードからCD、そしてナップスターというMP3の共有ソフトなどなど、音楽業界を取り巻く環境はどんどん変わっていく。
2006年 TOWER RECORDS、倒産
日本にはタワレコ今もあるし、倒産したと聞いて不思議だった。でも実際にアメリカではタワレコは倒産する。日本は契約の関係上、資本関係などはなく継続できてるそうだ。(この辺には疎いから説明下手でごめんなさい)
1960年にスタートし、怒涛の50年で倒産。最後の10年ぐらいはファミリーだったみんなの中に銀行資本が入ってきたりしてぐちゃぐちゃになる。
その当時を思い出し、我慢できずに泣き出す(元スタッフの)おっさん&おばさん。そりゃそうだ、仕事場じゃなく生きる場所だと思っていたところが銀行やコンサルに奪われ追い出されたんだから。思わず僕も涙が出てしまった。
TOWER RECORDSは日本が大好き
さっきも書いたけど、アメリカでのタワレコ倒産とは関係なく、日本では継続されてる。で、映画の中でも結構出てくるけど、日本進出はひとつの賭けだったけど、見事に大当たり。アメリカ以外でここまで流行ったのは日本だけ。
アメリカのタワレコ倒産後、創業者のラスが日本を訪れるんだけど、なんだかすごく感動的な光景だった。
ちなみに、NO MUSIC,NO LIFEってフレーズは本国アメリカでもガンガン使われてたけど、日本のタワレコが生み出したキャッチフレーズ。
最後に:『人生に重要なのは音楽だ』
創業者のラスが
▲これ動画なのでタップすると再生できます
『人生に重要なのは音楽だ』
『我々が音楽を提供した』
というシーンがめちゃくちゃかっこよすぎて鳥肌がたった。音楽家は音楽を作るだけじゃダメで、やはりリスナーに届けない始まらない。その役割をタワレコが担い成し遂げてきたという自負がカッコいい。
以上、音楽が好きならマジで観て欲しいっす!
≫ココからプライム会員になれば無料で観れるよ(宣伝)
- 発売日: 2016/05/25
- メディア: Amazonビデオ
- この商品を含むブログを見る
ALL THINGS MUST PASSってどういう意味なんですか?
【万物は流転する】っていう諺というか思想で、この世のものは常に移り変わる、みたいな意味。映画の中で出て来る言葉だよ。