今年はフリースタイルダンジョンも流行り、日本にヒップホップシーンがそうとう盛り上がった1年。17歳の時にニトロ(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)を聞いてハマって以来、15年以上聞いてる自分としてはすごく嬉しい1年。
そこで、2016年にハマったhiphopの動画を紹介。
- 1. 僕的、ジャパニーズヒップホップの過去
- 2. 2016年は日本ヒップホップバブルの再来??
- 3. フリースタイルもいいけど、音源もイケてる豊作年
- 4. 個人的に今年ハマった日本のヒップホップ動画(MVなど)
- 4.0.1. Orion’s belt ft. RITTO/CHICO CARLITO Beats by Olive Oil
- 4.0.2. RITTO「しーじゃー pt 2」 Track by. OLIVEOIL
- 4.0.3. 唾奇, IO & YOUNG JUJU – Same As
- 4.0.4. KANDYTOWN – R.T.N
- 4.0.5. Reebok CLASSIC X KANDYTOWN [GET LIGHT]
- 4.0.6. SIMON「Eyes feat. IO & RYKEY」
- 4.0.7. 鶴亀サウンド(LIBRO & ポチョムキン from 餓鬼レンジャー)「踊る人」
- 4.0.8. あっこゴリラ「Back to the Jungle」
- 4.0.9. – Furious feat. Campanella & KID FRESINO
- 4.0.10. STUTS – 夜を使いはたして feat. PUNPEE
- 4.0.11. SHADDAN – MonyHorse, PETZ, JNKMN (Prod. Chaki Zulu)
- 4.0.12. ZUTTO – PETZ, MonyHorse, JNKMN (Prod. JAM & Chaki Zulu)
- 4.0.13. MONYPETZJNKMN – SCALE
- 4.0.14. Sucker World – MonyHorse, PETZ, JNKMN (Prod. TIGAONE)
- 4.0.15. YDIZZY – MURIMURI Ft. Arjuna
- 4.0.16. YDIZZY – OOOUUU(Remix)
- 4.0.17. Jinmenusagi x DubbyMaple – はやい
- 4.0.18. Jinmenusagi – TokyoTown feat. Y’S
- 4.0.19. Y’S『それでも釣りに行く feat.RAW-T & 遊戯』
- 4.0.20. LAYGAN feat.GANMA,十影/モヒカンラップショーREMIX
- 4.0.21. ZORN / 新しい日々
- 4.0.22. ZORN / 夕方ノスタルジー feat.WEEDY
- 4.0.23. ZORN / Letter
- 4.0.24. おまけ:Ritto, DJ KLO-DO – Ritto Freestyle
僕的、ジャパニーズヒップホップの過去
※お前の話なんかどうでもいい!動画どれやねん??って方はスクロールしてね
専門家ってわけじゃないから色々と記憶も情報も曖昧だけど、僕なりに日本のヒップホップを振り返ると、2000年〜2004年頃は日本語ラップシーンのバブルだったように思う。アンダーグラウンドで悪そうな人たちだけでなく、KICK THE CAN CREWやRIP SLYMEっていう、オーバーグラウンドで売れまくったヒップホップアーティストも増えた時期。
2000年より前っていうとブッダブランドやらキングギドラ、マイクロフォンページャーとかヒップホップ界隈的にはスターが居たけど、やっぱり一般受けする感じじゃなかった。スチャダラパーとかはいたけど、やっぱりキック・リップほどオーバーグラウンドでフィーバーはしてない印象。(僕は2000年にニトロを聞いて目覚めたから90年代情報は後追い)
2003年にはひとつ大きな出来事があった。キングギドラの公開処刑。今では
『ZEEBRAがDragon Ashのkjを公開処刑したからヒップホップは下火になった』
なんて言説もあるくらい、かなりセンセーショナルな出来事だった。
※僕はヒップホップも大好きだけど、Dragon Ashはず〜っと大好きだから、この出来事は相当ショックだった。ただ、やっぱりkjのやり過ぎ感は否めないのも事実。今は仲直りしてるらしいし、いつかまたコラボするかも?なんて思ってる。
まあそんなわけで2004年ごろからヒップホップは徐々にラッパーの飽和状態も相まって飽きられ、2000年代後半は【冬の時代】とか言われてた。
▼洋ヒップホップ版だけど、これくっそオモシロイ
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2016年は日本ヒップホップバブルの再来??
そんな冬の時代を乗り越え生き残った人たちと、新たなフリースタイルブームの中から台頭してきた若手が集まり、2015年にフリースタイルで戦うMCバトルの専門番組【フリースタイルダンジョン】が始まった。今のところ初回から全て観てる。(ちょっと飽きてきたけど…)
もともとMCバトルがここ数年、ごく一部で盛り上がってた。呂布カルマさんとかオカルト的人気だし。(僕もアルバム持ってる)
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戦極MCバトルはどの映像みても超オモシロイからオススメ。
フリースタイルダンジョンは2016年になりさらに人気になり、フリースタイルブームが拡大、ヒップホップ界に再びバブルを発生させてる印象。実際、インスタとかでラッパーをフォローしてるといろいろな所でライブやイベントをしてて、明らかに仕事が増えてる。
冬の時代もず〜っと聞いてた身としてはそういうのってすごく嬉しい。とはいえ、バブルはいつまでも続くものじゃないから、おそらく実力以上に評価されてるような人たちは数年で消えていくんだろうけど…。
フリースタイルもいいけど、音源もイケてる豊作年
フリースタイルブームでヒップホップにハマった人たちが何か発言すると、古参リスナーが
『どうせフリースタイルしか興味ないニワカだろ。しゃべんなよ』
みたいなコメントをしてる。
気持ちは分からんでもないけど、やっぱりこういう発言って好きじゃない。誰だって最初はニワカだし、知識がないのは仕方ない。
オタク道については、「ニワカ笑うな来た道だ、古参嫌うな行く道だ」という標語をぜひとも一般化していただきたい。
— たられば (@tarareba722) 2014年11月24日
僕としてはどんなきっかけであれヒップホップに興味を持ってくれたことは嬉しいなぁって思う。だから、ぜひともフリースタイル系の動画ばかりじゃなく、いろんな音源を聞いてほしいな〜って思うわけですよ。
個人的に今年ハマった日本のヒップホップ動画(MVなど)
というわけで、今年ハマったヒップホップ動画(MVなど)をご紹介。2015年末〜2016年中にアップされてる動画に絞ってピックアップ。
※順番に意味はありません
※フリースタイルバトルに出てるかどうかは関係なく、個人的な趣味でチョイス
Orion’s belt ft. RITTO/CHICO CARLITO Beats by Olive Oil
フリースタイルダンジョンでも活躍中のチコカリートさん。この曲はメッセージ性も強く、興味深い一曲。こないだ出たアルバムも買いましたが、すごくいい!オススメ。
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RITTO「しーじゃー pt 2」 Track by. OLIVEOIL
RITTOさんを知ったのは2年位前だと思うけど、声質がかんり好き。そして沖縄のラッパー特有な、他と違うフロウもナイス。このPVは動画面白すぎるw(pt1のリメイク)
唾奇, IO & YOUNG JUJU – Same As
ここ2年ほど沖縄のラッパーに注目してて、そのキッカケになったのが唾奇さん。TAOっていう曲。興味ある方はyoutubeで見てみてね。この曲もそうだけど、唾奇さんの等身大なリリック好き。
KANDYTOWN – R.T.N
おそらく僕が聞いてる中で一番若いラッパー集団、キャンディタウン。
僕くらいの年齢(30歳過ぎ)になるとついつい『あの頃が一番良かった』的な発想になりがちで、自分が20台前半に聞いてたアーティストばっかり聞きがち。
でもそれを覆してくれたキャンディタウンは全体的に90年代00年代の雰囲気を醸し出しつつ、スマートに昇華させてる稀有なクルー。
いい出会いだったと思う。この曲の80年代ディスコっぽいトラックもイケてるし、みんなラップうますぎ。
Reebok CLASSIC X KANDYTOWN [GET LIGHT]
このプロモーションはビックリ。個人的にリーボックの靴が好きってこともあり、こういう映像になるのか!と驚いた。アルバムも絶好調。
- アーティスト: KANDYTOWN
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- 発売日: 2016/11/02
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SIMON「Eyes feat. IO & RYKEY」
クールの一言っすね。キャンディタウンのIO、たしか20歳前後だと思うけど、落ち着き過ぎ&かっこよすぎ。
鶴亀サウンド(LIBRO & ポチョムキン from 餓鬼レンジャー)「踊る人」
僕にとってのヒップホップスターはZEEBRAでもなくRHYMESTERでもなく(どっちも好きだけど)、餓鬼レンジャー。初めてアッパージャムを聞いたときにドハマリし、そうとう聞いてた。今聞いても19歳くらいの時に深夜の長居公園でタバコふかして寝転がって聞いてた情景を思い出す。
そんあガキレンのポチョさんがリブロさんと組んだ鶴亀サウンド。この独特のノリとリリック、リブロさんのトラックがあいまってもう最高。アルバムも買ったけど、超良かった。
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あっこゴリラ「Back to the Jungle」
なぜか昔から女性ラッパーが苦手。というかラッパーに限らず女性ボーカルモノがどうも苦手だけど、あっこゴリラちゃんはなんか好き。気取らない感じとか、ぶっ飛んでる感じが好きです。
このPVはクラウド・ファンディングでお金を集め野生のゴリラに会いに行ったとか。すげぇ行動力!
– Furious feat. Campanella & KID FRESINO
今年、一番いい出会いだったなぁと思うことがひとつある。それはSTUTSというトラックメイカーを知れたこと。ニューヨークの路上でMPC叩いてストリートパフォーマンスしたり、この人も行動力が素晴らしいっす。
そして作るトラックもどれもツボすぎる。このアルバムもゲットしたけど、サンプリングセンスが良すぎて鳥肌モノ。
- アーティスト: STUTS
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STUTS – 夜を使いはたして feat. PUNPEE
さっきのアルバムに入ってるこの曲、すっごいいい。PUNPEEのリリックセンスというかストーリーテリング能力が素敵過ぎ。で、PVがアップされてる!!マジオススメ。
SHADDAN – MonyHorse, PETZ, JNKMN (Prod. Chaki Zulu)
2015年からハマってるYENTOWNの三人。今年は特にMVの公開が多くて凄く嬉しかった。タトゥにドラッグにと、なかなかアンダーグラウンドな人たちなので、好き嫌いは分かれそう。SHADDANはただただカッコいいなぁと思い何度も聞いた。
ZUTTO – PETZ, MonyHorse, JNKMN (Prod. JAM & Chaki Zulu)
MONYPETZJNKMNって2015年はトラップ系の音楽が多かったけど、今年はいろんな音楽性でアプローチしてて面白かったなぁ。 チャキズールーのトラックとの相性がヤバすぎ。
MONYPETZJNKMN – SCALE
これまでとはまた違う感じのトラックと、いつもと違う順番で歌ってるのも新鮮な一曲。DJ MAYAKUってw
Sucker World – MonyHorse, PETZ, JNKMN (Prod. TIGAONE)
このPVは今年のMONYPETZJNKMNの中で一番好き。時に最後のじゃれ合ってる感じはすごくおもしろいw
YDIZZY – MURIMURI Ft. Arjuna
YENTOWNの弟分的な存在なのかなぁと勝手に思ってる(思ってた)Killaの皆さん。他のラッパーとは明らかに雰囲気とかスタンスやファッションが違う、僕的には特異点的な存在。どの曲も好き嫌いがめちゃくちゃ分かれそう。
クセになって何度も聞いたけど、絶対道端とかで絡まれたくない…。
YDIZZY – OOOUUU(Remix)
YENTOWNの弟分なのかな〜って気持ちが過去形になった作品。これの前からTwitterで『YENTOWNを抜ける』的なツイートしてた影響もあり、『この曲はYENTOWN(特にJNKMN)をdisってるのか?!』 なんて勘ぐりが多発中。真相は知りません。
Jinmenusagi x DubbyMaple – はやい
Jinmenusagiさんはネットラッパーなんて言われてたけど、今年はかなり活躍してる印象。特にこの一曲はすごく中毒性があり、一時期は毎日5回くらい再生してた。
Jinmenusagi – TokyoTown feat. Y’S
この組み合わせは結構意外だったけど、ホラーっぽい感じがナイス。Y’Sさんも好きなのでもっとコラボしてほしい!
Y’S『それでも釣りに行く feat.RAW-T & 遊戯』
釣り好きとしてはかなり衝撃を受けた作品。まさかここまでガッツリ釣り用語やらメーカー名が出て来る曲がヒップホップから生まれるなんて!っていう、一部の釣り好きに愛されてる一曲。釣り業界とコラボまでしてて驚いた。
LAYGAN feat.GANMA,十影/モヒカンラップショーREMIX
十影さんの変態っぷりが大好きで結構前から聞いてる。アシダマナダヨ もだしたかったけど、去年ハマった曲だったので、今回はこちら。ヒップホップのいいところのひとつに【メッセージ性が皆無でもええやん】って世界観があると思ってる。この曲はまさにそんな感じで大好き。
ZORN / 新しい日々
去年からZORNさんがゾーンに入ってる感じがしてる。いやまじで。神がかってるリリックの連発で、目頭が熱くなる感じの曲がとにかく多い。
ZORN / 夕方ノスタルジー feat.WEEDY
特に【ノスタルジー】っていうキーワードとZORNさんを組み合わせたら世界観がスゴイ。葛飾ラプソディとかも超いい。
ZORN / Letter
ZORNさんの娘さんは奥さんの連れ子らしく、その子供との交流(パパと読んでくれた日の話とか)をリリックにしてて、子を持つ親として聞いてるとすごくグッときた。
おまけ:Ritto, DJ KLO-DO – Ritto Freestyle
最後に、これ。
RITTOさんのフリースタイルなんだけど、猛烈にカッコいい!!!そしてこれをみるとやけにやる気がでる。ただただかっこいい。
以上、めちゃくちゃ長くなったけど、youtubeに上がってるものはこのくらい。他にも音源としてたくさん聞いてるのとかあるけど、キリがないのでこのくらいで。来年はKOHHの活動とかがさらに活発になればいいな〜