#1 田舎から大阪へ。最初に住んだボロアパートの話。

#1 田舎から大阪へ。最初に住んだボロアパートの話。

前回、山口県から大阪に出てくるところまでを書いた。

今回は最初に住んだボロアパートの話。
釣具屋の販売員として就職し大阪に出てきて、結局1年で仕事をやめその後フリーターになるわけだけど、合計で3年ほどくらいしたアパート。(最終的には大家に追い出された)

築40年、1Kで3万円ちょっとの和なボロアパート

今思うと、とにかくぼろいマンションだった。

でも僕は「ついに一人暮らしをはじめたんだ!」という高揚感で幸せだった。

3万円ちょっとながら、大阪市営地下鉄あびこ駅から徒歩5分ほどの場所。バス・トイレ別で1Kのような形。ような、というのも、物件が古いからかちょっと変わった形だった。

風呂はボイラー式。湯船に水をためてボイラーのハンドルを回し『ボッ!』という音とともに窓の外のボイラーが点火。風呂場の小窓から小さい煙突が見えていた。

シャワーはあるけど、お湯は出ない。そう、あのマンションはどの蛇口からもお湯が出なかった。溜めた風呂の水をボイラーで沸かすか、ガスコンロでヤカンの水を沸かすしか、湯を手に入れる方法はなかった。

バスタブは正方形。三角座りじゃないと入れず、バスタブは所々ヒビ割れ剥がれ落ち、ときどき皮膚が擦れ切れた。洗い場も正方形でせまかった。

トイレも正方形。しかも和式。正方形を対角線上に切り分け、片方が高くなっていて、そこに和式便器がある。

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こんな具合。自分が閉所恐怖症じゃなくて本当によかった。現在まででこれより狭い家庭用トイレは見たことがない。

それでもとにかく幸せだった、1人で暮らせてることが誇らしかった。

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昼間はとなりからお経が聞こえてくる

最初の数ヶ月は休みのたびにアメリカ村に行き、服屋さんなんかを見て回っていた。

でも梅雨の時期になり部屋でゴロゴロしてたら、となりからお経が…。マンションの壁が非常に薄いことにそのとき気がついた。

となりはお婆さんの1人暮らしだったので、僕が仕事から帰ってくる時間には寝てるから静かで気が付かなかった。(のちのち、この壁の薄さが原因であんなことになるなんて…)

僕が引っ越す数日前にアパートの近所で通り魔殺人事件が発生していた

引っ越してきて4ヶ月後くらいに発覚した衝撃事実。

最初のうちは本部で研修を受けていて、その研修が終わり7月ごろに店舗に異動。そこでパートのおばちゃんと喋ってたら

『花屋君、家どこなん?』

と聞かれ答えると

『え…ガソリンスタンドのとこ?』

はい。

『あそこ、3月頃に通り魔殺人あったよな。怖いなぁ

…まじっすか…。

さらに
『あのへん治安悪いから気をつけや。』

高校3年生の時、山口県からネットで調べ、安いし駅チカだからと借りたそのアパートの周りは大阪でも有数の治安が悪いエリアだった。(厳密にはそういうエリアの隣町)

そして僕は住み始めて2年目のある夜、近所をスクーターで信号待ちしている時、2人組の男にバイクを取られそうになったことがある。あれは本当に怖かったな…。

このアパートでの出来事はこれからもちょいちょい出てくる

マンションでの出来事は尽きないけど、今日はこのくらいで。今後のエピソードの中でもアパートや周辺環境の事がわりと出てくると思うので、なんとなく雰囲気だけ覚えておいてもらうと、いいかも知れない。

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