さあ、そろそろ新生活がスタートする人も多い時期ですね!4月からフレッシュな社会人とたくさんすれ違うことでしょう。
そこで、今日は『仕事を辞めたい。ツライ…』ってなるであろう5月頃に読んだら『なにこの人達の生き方。もう仕事なんか辞めよっかな。』と、さらに辞めたくなる可能性のある本を3冊紹介。
- まず、仕事を辞めたくなる時ってどんな時?
- 1.ドロップアウトのえらいひと/森永博志
- 2.COTTON100% 極上のどん底をゆく旅/AKIRA
- 3.村上龍映画小説集/村上 龍
- ポジティブが最高!ってことはない
- 仕事辞めること=逃げること=ダメなこと、そんなことはない
- 職場や学校が全てじゃない。世界は広い。
- 最後に、経験者からアドバイス的な。
まず、仕事を辞めたくなる時ってどんな時?
仕事を辞めたくなる時ってどういう時ですかね?
僕は社会に出て以降、正社員・バイト含め5回ほど仕事を辞めてます。すべて自分都合。なんの自慢にもならない。笑
その結果、【退職】という概念のないフリーランスとして5年ほど経過。一応家族を養ってます。
で、だいたい辞めたい時って
『この仕事は向いてないかも』『シンドイ』『もっとやりたいことがある』『自由になりたい』
そういう感じだと思うんですよね。でも世の中的に【石の上にも三年】という感じで、すぐに辞めるのはダメ!って風潮ありますよね。
継続することの大切さは絶対にあると思うんです。継続は力。ただ、辛くて辛くて自殺してしまうようなニュースをみると本当にツライんです。死ぬくらいなら逃げろって思うんですよ。
そんな風に逃げることも含め、読むと辞めたい度数が上がるであろう本を紹介しますので、読む読まないはご自身で判断してください。
1.ドロップアウトのえらいひと/森永博志
まずはこれ。タイトルからしてイケてますね。いわゆる社会のレールというか、【大学をでて企業に就職し、出世を目指す】という一般的なルートから外れた人たちのインタビューをまとめた本。
高校を2ヶ月でやめシルバーアクセサリーを作るためインディアンに会いに行ったり、アラビアのロレンスに衝撃を受け映画漬けになり、そのまま映画監督になったり。
自由人、夢追い人という言葉が当てはまるような人たちばかり。自分の好きなことでお金を稼ぎ生きていく、なんて言うけどこの人達は『自分のやってることが大好き』なんだろうな、って思う。
だから、仕事辞めたいと悩んでる人は『好きなことを仕事に』なんて考えるより、『仕事を好きになる』ことが大切。
そういうこと感じさせてくれる1冊です。
2.COTTON100% 極上のどん底をゆく旅/AKIRA
今まで読んだ本の中でもトップクラスにぶっ飛んだ私小説。体験談を元に書いてるそうなんですが、もうねエキセントリックすぎる。
NYに単身渡り、アートを学び、その後は世界100カ国以上を放浪するんです。麻薬関連で死にかけたりしながら。自由人というかなんというか。どん底の生活を続けるんですが、なんだか楽しそうに感じてしまうんですよね。
どん底を楽しむ姿を見ると『仕事で悩むなんてバカバカしいかも』なんて思いました。で、そのあとに『悩むなんてバカバカしいから、もうちょい頑張るか』って思うか、『バカバカしいから仕事辞めよ』って思うか。そこはアナタ次第。
終盤のヘロイン中毒にまつわる描写は鳥肌モノ。
3.村上龍映画小説集/村上 龍
最後はこちら。人生どうでもよくなるんじゃないかってくらい強烈な1冊でした。セックス&ドラッグを地で行く、村上龍の実体験を元にした小説。
高校を出て長崎から上京し、少しずつ狂っていく様子はリアル。明るい青年は自信を失い、荒れていく。
セックス中毒の女と出会い異常な生活を送ったり、チンピラとアサガオの葉っぱからマリファナの模造品作ったり。
僕的には完全にダウナー系(どんよりした気持ちになる)な1冊。自暴自棄な時に読んだらマジで心が大荒れしますのでご注意を。笑
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本の紹介はここまで。以降は持論など。
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ポジティブが最高!ってことはない
ポジティブなことは良い事だとは思います。でも、誰にだって暗い一面はあるだろうし、なんでもかんでもポジティブに変換して生きることには疑問があります。
『就職出来てるだけ幸せ!文句なんて言わない言わない!』
みたいに、自分の心の中にある『これでいいのかな?』って疑問をポジティブな言葉で蓋をし過ぎると、いつか爆発してしまうもの。
僕の周りにはうつ病経験者が数人いますが、みんな鬱の前はポジティブ過ぎたらしい。で、心が悲鳴を上げてるのにポジティブな言葉で蓋をしつづけ、ある日突然、働けなくなってしまう。
そうならないためにはどうしたらいいかって言うと、やっぱり心の声に素直に耳を貸すことだと思うんですよ。
仕事辞めること=逃げること=ダメなこと、そんなことはない
仕事を辞めたり逃げることはダメ、みたいな世間の空気とか図式なんか気にせず、自分の価値観を信じて行動するべき。そういう時に、僕は読書って素晴らしいと思うんです。
いろいろな人の価値観を文字として受け止めることが出来るし、こういう本を通して疑似体験できますよね。
仕事を辞めることも逃げることも、別にいいって考えてます。ただし、人のせいにはしないこと。自己責任を自覚しないといけません。
職場や学校が全てじゃない。世界は広い。
職場や学校って、それが自分の住む世界の全てだと勘違いしてしまうことがありますよね。だから学校や職場で誰かに否定されたら、世間から否定された気分になったり。
でも世界は広い。
学校や職場なんて水たまりみたいなもんです。外に目を向けると大海原がある。どこかにきっと居場所はあるし、なければ自分で作ればいいし。(だから僕は独立しました)
最後に、経験者からアドバイス的な。
まあでも、仕事を辞めるかどうかは人生のターニングポイントになることは間違いないです。僕は就職して1年で仕事をやめてフリーターになりました。
最後にそんな僕から
【自暴自棄な精神状態で進路を判断しないこと】
というメッセージを経験者としてアドバイスしておきます。笑