底辺、弱小、どうせ俺なんて…自分を見下すのはやめたほうがいい

底辺、弱小、どうせ俺なんて…自分を見下すのはやめたほうがいい

f:id:odbc:20170517200952p:plain

謙虚さは大事だけど、自分のことを「底辺の人間」「弱小サラリーマン」「どうせ俺なんて…」と、なかば自虐的に自称(自嘲)するのは長期的にみてマイナス。思考は結構現実化するモノ。自分自身を見下すのはやめよう。

僕は18歳から一人暮らしを開始し、就職したりフリーターをしたり再就職したりしながら今はフリーランスのウェブデザイナー、まあ自営業。もうすぐ34歳だ。

自営業ってこともあり収入に波があり金銭的にも精神的にもキツイときもあるけど、20代の頃にくらべ、今のほうが楽しく生きてる感じがする。それをなぜか振り返ったら『自分を見下すのをやめた』からな気がしてる。

 

20代前半、チューペットしか食べるものが無いような貧乏時代も経験

僕は18歳で山口県から大阪に出てきて一人暮らしを始めた。同時に就職もして自分で働いて生活をしてた。でも1年と持たず逃げるように仕事をやめ、フリーターになった。

 

坊主にしたこともあり、人前で働くことがどうしても嫌で、こんなバイトをしたりした…

 

お金も無くて、チューペット(僕の地元ではポッキーって呼んでた)を凍らせたモノだけで一日過ごす、なんて日もあるくらい貧乏だった。

田舎から出てきた意地やプライドもあり、親からの仕送りなしで過ごしてたから貧乏だったし、自炊もしまくった。まあ結果的に料理好きに拍車がかかり、今は子供の朝ごはん作ったりしてて楽しいけど。

 

SponsorLink

「俺は学歴もないダメ人間。一生このまま底辺フリーターなんだろうな」と自分にレッテルを貼ってた

19歳〜24歳までの約5年、当時を振り返るとまさに暗黒期とも言うべきどんよりした時期だった。ずっと自分をダメ人間だと思ってたし、高卒で学歴もない自分を『底辺』だと思ってた。

もともとネガティブなところや考えすぎるところがあることもあり、当時はずっと暗闇を走ってるような気分で、ギャンブルにハマったりもしてた。

どうせ俺なんて…そう思ってた僕は結局ずっと底辺だった。

 

兄の助言と一冊の本に出会い、気持ちが切り替わった

そんな僕を見かねたのか、(東京でゲーム作ったりして超出世してた)10歳年上の兄が

「お前さ、何がしたいの?今のバイト先でずっとやっていって、それでいいの?」

と、山口弁から標準語に華麗に転身した言葉遣いで言われた。そして、

「本とか読むの?」

と言われ、当時マンガ以外は読んだこともなかった僕に

「デール・カーネギーって人の本、一回読んでみなよ。」

と言われた。

『人を動かす』と『道は開ける』の二冊。当時、全く金のない僕に飯をおごりながらこの本を教えてくれた兄。てっきりプレゼントしてくれるのかと思ったら…

「たいていの本屋に売ってるから、買いに行きなよ」

と言われた。すぐに本屋に行ったら1冊1,500円以上する。2冊で3,000円超え…。今はなき天王寺のユーゴー書店で、手を震わせながら大金を払って買ったのを今でも覚えてる。

この本がどのくらい良かったはここに書いた。

 

自己評価の低い自分と戦いながら過ごした20代後半

デール・カーネギーの本に出会ったことで、僕は奮い立ち、なんのコネもないウェブ業界に潜り込んだ。ハッタリかまして(今で言う)制作会社に入社。そこからは寝る間も惜しんで働いた。

その時の僕はまだどこかで

「自分みたいな底辺人間は働かせてもらってるだけマシ。ブラックでもなんでもやってやる!!」

と、自己評価が低かった。まあ、当時は本当に未経験だったからそれでよかったかな、とも思う。そんな状態で毎日終電まで働き、帰宅後も3時くらいまで仕事をし、また翌朝8時半に出勤、という日々を繰り返した。

役職があがるにつれ、自信をもって立ち居振る舞うべきだと思い、本をたくさん読んだりなんだかんだと、心の外側を強化した。論理武装的な感じ。

でもフリーター時代の自己評価の低さを引きずってて、いつも葛藤してた。気がついたら子会社の社長までやらせてもらってた。けど、最終的にうまく伸ばすことが出来ず数年で失敗におわり子会社はなくなった。(その後に独立した)

ようやく自分への見下しを無くすことができた30代

フリーター時代の底辺感、制作会社での再就職・出世、子会社代表、子会社の閉鎖、という浮き沈みの激しい20代を過ごし、僕は28歳で独立した。

最初の2年くらいは自己評価の低い内面を隠すように論理武装なんかで外側を強化し、どうにか立ち回ってたように思う。だからとてもしんどかったし、常に人と比べ「ああ、俺なんてどうせダメなのかな…」と、数ヶ月に一度グッと落ち込んだりしてた。

仕事もなかなかうまく行かず、一年目には資金ショートもしかけてマジでやばかった。

 

でも30歳を過ぎたころ、だんだん「どうせ俺なんて、とかやめよう!」と思えるようになってきた。キッカケは何かよくわからない。でもとにかく、自分のコトを見下すのはやめよう、そう決めた。それからだんだん仕事もプライベートも好転し始めた。

結論:自己卑下・自虐をし続けると、それが現実になる。もっと自分を大切にしよう。

自信を持つことって本当に大切だと思う。やっぱり自信をもって発言・行動出来る人っていうのはパワーがある。

で、自信をもつこと以上に大切なことは自分を見下さないこと。自分で自分のことを

「どうせ俺は底辺だから」「俺には能力ないから…」

と言い続けると、いつまでも底辺から抜け出せない。別に「俺は最高だ!!」とか無理に言わなくていいから、ネガティブなレッテル張りや自己卑下、過剰な自虐をやめるべき。もっと自分という人間を大切にするべき

思考は現実化するっていうのはわりとその通りで、少なくとも方向性は思考と連動すると実感してる。(失敗する失敗する、と思い続けると失敗の方向に近づく)

特に厄介なのが、ネガティブな思い込みや自己暗示ってかなりパワフル

底辺だの弱小だの意識低いだの、ちょっとした自虐くらいならいいけど、あんまりシニカルに走りすぎると人生が暗くなる。

過去の自分がまさにそうだったから、痛烈に実感してる。

もし仕事やプライベートでイマイチ成果がでない、いいことがないって人は口癖ひとつ、自己紹介ひとつ見直してみるといいかもしれない。

旧ブログカテゴリの最新記事