個人事業主(フリーランス)になり5年以上。ただでさえ「考えすぎやでお前」と言われる僕はときどき「人生に疲れたなぁ」「生きていくのしんどいなぁ」なんて気持ちになってた。それを酒で発散してまぎらわすっていう行為に心当たりがある。ありまくる。酒を辞めるにあたり一番怖かったのがこの『発散行為』が無くなること。でも、酒やめたら元気になった。
ここ2年間は休まず毎日1.5リットル以上飲んでた僕が2017年3月頭に酒をやめ、気がつけば一ヶ月半くらいたった。断酒・禁酒にさんざん失敗してたのに、今回はノンアルコールビールすら飲んでない。
日々の疲れ、人生の疲れを酒で癒やしてた…?
酒を適度に飲める人っていうのは酒そのものを楽しんでるんだと思う。そういう人にとっては酒は癒やしなんだろう。
でも僕は、いつの頃からかストレス発散という目的が大きかったように思うし、適度に飲む、なんてことは出来ずどんどん飲んでた。酒で疲れを癒そうとしてた。
でも酒をやめてわかったことは、酒で疲れを癒そうとするほど疲れ(ストレス)が溜まるということ。
個人事業主(フリーランス)という仕事柄、基本的にすべての仕事の成功も失敗も100%自分に返ってくる。まさに自己責任ってやつ。それにくわえ、将来の不安みたいなのがグッと湧き上がることがある。仕事・お金のコトとか。
仕事自体の日々の疲れもあるし、将来への不安の堂々巡りが重なり考える事自体が嫌になる。そして、失敗や上手くいかないことが続き悩み疲れると、生きること自体が嫌になる感覚にすらなる。人生疲れた、ってやつ。
酒を飲むと疲れる理由
飲むと肉体的に疲れる理由はこんな感じ。
※適度に飲むことが出来ない、僕みたいな人の場合
- 睡眠の質が悪くなる
- アルコールを分解するため内臓が休めない
まず、肉体的な面で言えばこの2つがでかい。アルコールを摂取すると眠くなる。でも実際は睡眠の質が低下する。アルコール自体が刺激物だから脳みそが途中で覚醒してしまい目が醒めたり、眠りが浅くなる。さらに、体内でアルコールを分解するため内臓が休めないから、翌日からだが重い。
▼参考記事
アルコールを飲むと、眠りに入りやすくなりますが、睡眠は中断されます。アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドは、レム睡眠を阻害し、浅いノンレム睡眠状態が長く続いてしまいます。
アルコールにより睡眠の質が低下 夕方以降の飲酒に注意 | 最近の関連情報・ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
まあ、これは想像に易い内容。でも、実際に酒をやめて実感してるのは精神的な疲れに関して。
「人生疲れた、生きんのつらい」の原因(個人事業主の僕の場合)
僕が「人生疲れた」って思ってしまう場面は90%は仕事関係。
6年間のサラリーマン経験をふまえ、企業に属して働くのは不向きだと自覚してるし、自由裁量で仕事が出来る個人事業主は本当に自分にあってると思う。実際楽しいことも多い。
とはいえやっぱり不安定な部分が多く、悩みだすとキリがない。よくある悩みは
- 将来のお金
- 仕事の持続性・将来性
- 家族を養えるのかという不安
この3つに大別できる。でもまあ、ようするに個人事業主として今後もやっていきたいけど、稼いでいけるのかオレ?!ってこと。個人事業主以外の人もざっくり【将来への不安】って悩みがあてはまるかと。
酒を飲んでも将来への不安の解決・癒やしにならない理由
さっき書いたような将来への不安を解決する方法って、わりとシンプルで『将来にそなえ種まきを怠らない』ということ。僕の場合だと将来を見据えたスキルを身につける勉強をしたり、収入アップするための営業活動をしたり、そういう行動が重要。
そんなとき、酒を飲むとろくなことがない。何故なら
- 酒を飲んでる時間(及び飲んだあと)は仕事・勉強にならない
- 睡眠の質が下がり翌日の効率が下がる
から。(勉強や学びの多い飲み会もあるけど、日々のダラダラ飲みはろくなことない)
▼結果こういうことになる
「昨日は結局酒ばっかり飲んで勉強にならなかったな。よし、今夜は仕事のあと、将来をみすえ勉強をする時間を作ろう!」
「さあ、仕事も終わったし、勉強しようかな…酒でも飲みながら。」
「寝よ。」
翌朝…
「昨日は(ry)」
こんなことの繰り返しで、一歩進んで二歩下がるって感じ。先送りにしすぎて、もはや少しずつ後ろに下がってるぜ!
こんな日々の繰り返しで、自己嫌悪や情けない気分になり、さらにストレスがたまり酒を飲み…というクソループ構造が構築されてた。
酒をやめると1日が25時間になったような気分になる
ここまで読んでくれたらわかると思うけど、ようするに僕がただのグズでクズだったということ。そんなグズ時代の(特にグダグダな)1日はこんな流れ。
- 7時前に起床、頭と体がダルい
- 8時、子供を保育園(イライラ気味)
- 事務所に向かう
- ぐったりしてから仕事スタート
- 19時くらいから飲酒開始(勉強や読書は15分くらいしか続かない)
- 子供が寝る時間を見計らって22時くらいに帰宅
- 0時ごろ就寝
そんな僕が酒をやめた結果、どうなったかというと
- 5時に起床、朝から超元気
- 小一時間の読書
- 子供の朝食作り(3品は作る)
- 8時、子供を保育園(心に余裕)
- 事務所に向かう
- 事務所の近所のファミレスで小一時間読書
- 仕事スタート
- 昼寝
- 仕事再開
- 夕方から新しい仕事の立ち上げ準備、捗る捗る
- 20時半くらいに帰宅して子供と風呂
- 22時過ぎに就寝
猛烈に意識高い系に進化した。一ヶ月で読める本の数が3倍くらい増えた。
▼ほかにも色々良いことがあったまとめ
結論:仕事が嫌になったり人生に疲れた時、酒に逃げずに向き合うと意外と楽
酒を飲みながら妄想し、その間だけ気分がよくなってた。
でも結局、酔いが醒め翌日になると、何一つ進歩してない。その繰り返しは結局後ろに下がってるようなもの。
酒自体を否定する気もないし、適度に飲んで気分転換するのは全然いいと思う。ただ、悩みごとがある時は酒でごまかさず、いろいろ考えすぎずに自分自身としっかり向き合い、正面突破した方が楽、ということを伝えたいなぁと思って書いてみた。
僕の場合はこの一ヶ月半、読書をとっかかりにし、実際に仕事の面で行動に移せてることがいくつかある。うまくいくかはわからないけど、少なくとも酒を飲んでクダを巻いてただけの過去と比べれば、(何もしない状態の)0%の可能性が1%以上にはなったのは間違いない。小さな一歩でも前進はしてる。
もしアナタが僕と同じように、悩みや不安を抱えつつ、気がつくと酒を毎日のように飲んでるなら、試しに1週間だけでも酒をやめてみてはどうでしょうか。
▼この本かなり面白かったですよ!