noteで書いてたフリーター時代の話をこっちに移行中。
フリーター放浪記ってやつですよね。僕、実はけっこう楽しみにしてるんですよ。
お、そうなんだ!ゆるく移行してるからまだちょっとしかないけど、ありがとう。今日は会社を1年で辞めた話だよ。
ほうほう、それは気になる。
#0と#1のリンクも貼っとくヨ。
#0 釣具屋に就職するまでのアレコレ。(フリーター以前) – テキドニ・テキトーニ
#1 田舎から大阪へ。最初に住んだボロアパートの話。 – テキドニ・テキトーニ
最初の数ヶ月は本部で研修。美人ママが多くて面喰らう
釣具屋に就職し最初の3ヶ月くらいは本部で商品の梱包や仕分けなど、バックヤード的な作業をしながら接客マナー研修なんかをうけていた。
そこの本部にはパートの女性たちが数人と、バイトリーダー的な男の人、管理職の上司がいた。(2階には社長たち)
そのパートの女性たちは皆ママさんなんだけど、やたらキレイな人ばかりで本当に面喰らった。
『大阪ってすごい!』
と。
なぜかと言えば、田舎暮らしの僕の周りには【母ちゃん】という言葉がピッタリな、小太りでいつもエプロンをしてるような人しかいなかったから。
当時、たしかにテレビなんかで【若くてキレイなママ特集】みたいな、そんなのを見たことはあった。でもまさか自分の職場にそんな人がいるとは。今だったら間違いなく大興奮なんだけど、まだ高校出たての18歳。
ただただキレイな人が多いんだなぁ、と感じるばかりだった。(一応書いとくと、ウブな僕はその人たちとはまともに喋ることもなく、僕は本部を巣立った)
中型店へ配属。わけのわからない日々
そして無事に店舗へ配属されたのが夏前。機械科出身で肉体労働のバイトしかしたことのない僕。人と接することが好きということと、釣りが好きという安直な理由で飛び込んだ販売員という仕事。
現実は甘くなく、わけがわからないまま過ぎる日々。お客さんに何かを聞かれても、どこに何があるのかわからない。オススメ釣り場を聞かれても大阪に来て数ヶ月だからわからない。
それでも食らいつくため、仕事終わりに1人で夜釣りに行ったり、休みの日はスクーターで遠出したりした。でも思うように釣れない。
あんなに好きだった釣りを嫌いになり始めていた
大阪は僕の田舎に比べ釣り人が多く、どこの釣り場も簡単には釣れない。そこに輪をかけて自分の釣りの下手くそさに嫌気がさし始めていた。
海と山しかない田舎で、小学1年生くらいからずっと釣りをしてきて、中学校ではバス釣りにハマり、高校生の時はルアー職人を夢見るほどに好きだったのに。
『釣り、面白くないかも…』
そう感じ始めたのは秋の終わりくらいだった気がする。何度も釣りに行くけど全く上がらない成果。でも店に立てばお客さんの相談に答えるため、あたふたする日々。
自分の逃げを責任転嫁し、正当化し始める
どんどん自分が嫌になり、いつの間にか
【この仕事は向いてない→いや、職場が悪い→そうか、この店に将来性がない→俺が悪いんじゃなくて店が悪い】
と、最悪な循環を経て
『このお店と釣り業界に未来はない。だから俺は仕事をやめる。』
と、自分を正当化し始める始末。
もうこうなったらどんな出来事も、退職の理由の養分にしかならない。上司が無能だ、みたいなことも言ってたなぁ。(昔の自分に『無能なのはお前だよ』と言いたい)
今だからこそ思う、自分に足りなかったこと
こうやって振り返り、思うこと。それはやはり、仕事としての絶対的努力の量が足りなかったこと。なんとなく最新の釣り雑誌を読み、なんとなく釣り番組をみて、なんとなく釣りをしてた。
だから当然、釣り人としての技量も上がらない。
さらに接客業という仕事に関する勉強もいい加減だった。本をまともに読みもせず、いつも不満と不安を抱えイヤイヤ働いてたと思う。そんなヤツが何かで成果をあげれるわけがない。
趣味の失敗を仕事のせいにしていた
釣りが嫌いになったことも、自分のせい。
釣れないなら努力すればいいし、実際に趣味だった学生時代は夢中で努力してた。というか、努力とも思ってなかった。
でも、【仕事のために釣りをしてる】と考え始めた頃から夢中に取り組むことをやめ、失敗するごとに
『どうせ俺なんて、ダメなんだ。仕事のできない無能だ』
と、ネガティブ思考に陥り、ついには釣りが嫌いになった。まぁつまり、ダメ社員だった。
でも、もし今から釣具屋で働くとすれば、あのころの100倍以上は成果を出せるという自信がある。謎の自信だけど。(ちなみに、釣りは今も大好き)
とにかくあの頃は、それまで持っていた、タバコの吸殻ほどの価値もないちっぽけなプライドのようなものを全て失い、自信をなくし、無気力になっていった。
仕事、辞めます。
退職の話を伝えることはとても勇気がいる。ましてや始めての就職先を1年で辞めるというのは言い出しづらい。
まず親には辞めるちょっと前から“正当化したそれらしい言い訳”を並べ立て、最終的に辞めることを明言した。次に会社への辞表。これが1番出しづらかった。なんせ、異例の高卒採用。それがたった1年で辞めると言いだす。
少しだけ止められたけど、わりとすんなり了承された。ヤル気が消えていってるのを店長が1番わかってたんだろうと思う。
本部にも了承を得て、ついにフリーターの身となった。次の職場は…、決まってなかった。最後の給料の支払いが退職日の一ヶ月後だったから余裕をぶっこいて『辞めてから探そう』という魂胆だった。
15年くらい前かな。ここから僕はフリーター生活、そして暗黒期を迎える…。
こうやって振り返ると、本当に自分はアマちゃんだったなぁ〜って感じるよ。
そうなんですね…。でも誰しも【働くってなんなんだろう】なんて思い悩むものですよ。
なんかちょっといいこと言うやん。でも1つ思うことは、仕事で悩みすぎて鬱になったり自殺してしまうくらいなら、逃げたほうがいいって思うね。立ち向かうことももちろん大切だけど。