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再起動戦士はなろぐZ

ウェブ屋の思考整理が主な雑記(サイト制作や集客のお手伝いしてます)

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個人事業主として独立後、資金ショートしかけて路上で泣いた話

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独立後、仕事がなさ過ぎて運転資金がなくなり、資金ショート寸前…銀行からも散々な言われようで道端で涙を流した話。その後どう資金を調達して生き延びたかも書いてます。めちゃくちゃ長いっす。

映画を観たり、結婚式に参加して流す涙は清々しいもの。でも、悔し涙となれば別だ。大人になって悔しさで涙したことがありますか?僕はある。

小雨の降る大阪・中津駅の近く、2mくらいしかない高架下で、電車が頭上を通過するとき、悔しすぎて涙が出た。独立1年目の秋、僕は資金ショート寸前だった。

※タラレバで考えても、あのとき資金ショート寸前まで行ってよかったと、今は思える

辞めた会社の仕事は引き抜かない!とカッコつけて独立したものの…

2011年の冬、僕は5年ほど勤めたウェブ制作会社を辞め、28歳で個人事業主として独立した。そしてその1ヶ月後に長男が生まれた。

2006年頃に入社したころから、今で言うブラック企業よろしく、ひたすらサービス残業(9時出社、終電で帰宅の日々+土曜は無休で出勤してた)の日々で、たまに辛かったけど仕事の中から学んだことはとても多かった。

独立後の仕事もウェブサイトの制作業務。元の会社から仕事を引き抜くことも不可能ではなかったけど、そこは筋違いだと思い、一切顧客を抜いたりせずに辞めた。まさにゼロスタート。

 

昔の繋がりでいくつか仕事をもらったけど、全く儲からない日々

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昔の繋がりで、ちょっとした仕事をくれる人物がいた。その人物がくれる仕事はバナー制作や、すごく小規模な制作の孫請けのようなもので、月に数万円程度だった。

仕事をくれることはとても有り難かったんだけど、あるときその人物がマルチ系、いわゆるネットワークビジネスに手をだしていることがわかった。それ以降、距離を置くようになった。

僕は無計画に独立したような感じだけど、そんなわけでもない。(いや、だいぶ楽観的な無計画さだったか。笑)

独立前、仕事の合間をぬっては「ウェブサイト制作、安くでやりますよ!」という、いわゆる自社サイトを作っていて、SEOが得意だったこともありビッグワードで5位以内に入ってた。

月に数件は問い合わせをもらい、そのうちいくつかは契約に繋がった。でも全て納品後の入金(売掛金)としていたため、キャッシュの流れが悪く、現金化されるのに1〜2ヶ月かかる。

月数万円+いつ入るかわからない売掛金では嫁と子供を養うなんて不可能だ。軍資金がどんどんなくなっていく…。胃が痛すぎてツライ日々だったなぁ…。

 

安さを売りにしたことがどんどん裏目に出る

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独立から半年が過ぎたころ、徐々に経済的にやばくなってきてた。それでもなんだかかんだと制作業務がある。全て納品後の翌月入金などの売掛金ばかり。

  • 忙しいのに儲からない
  • お金がない
  • 心が荒む
  • 心に余裕がなく家族に対して優しくできない

まさに仕事も家庭も崩壊する地獄のループに片足をツッコんでいた。でもなぜお金がないのか、増えないのか当時はイマイチわからないまま日々を過ごしていた。

ひとつ、決定的に致命的だったのがウェブ集客時のセールスポイント。

『安く作りますよ!』

と謳って上位表示してたわけだけど、はっきり言って関西圏で安さを売りにしてるところに来る客層なんてろくなことがない。僕自身が儲からない仕事を請け負う装置(自社サイト)を作ってしまっていたわけだ。(逮捕歴のある人までいた。)

お客が悪いんじゃなくて僕自身が悪い。

安さを売りにすると、とにかくさらに値切られるし、下にみられる。何かあると

『この金額でやってくれたらさ、今後も継続的に頼むし!』

と言われる。そしてもちろん、そんな継続依頼なんてない。(あってもずっと叩かれた金額)

 

資金ショート直前!あと1ヶ月ちょっとで家賃が払えなくなる?!

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独立してもうすぐ1年たとうかというとき、資金ショート直前という現実があらわれた。冷静に考えればいつ資金が尽きるかは逆算できそうなもんだけど、実際は突然やってくる。忘れてた支払いがあったり、急な出費が重なり、

『あれ、やばい…今月末の支払いと、その次の中頃の支払いまでに金がないと、家賃払えない…』

あの時はマジで脂汗がでてヒヤッとした。

ただ、僕にはひとつ有望なネタがあった。それは国金(日本政策金融公庫)。

本来は独立前に国金に相談した方がいいんだけど、仕事的に仕入れとかもいらないし大丈夫だろうとタカをくくってた。でも現実、お金がなくなる…。

以前、同業者から聞いた話で

『国金なら1年目とかだったら計画書をうまいこと作ればサクッと借りられるよ!』

と言われていたから、早速融資の相談をすることにした。実際に振り込まれるまではプロミスでもなんでも使って凌ぐ覚悟だ。

 

国金(日本政策金融公庫)での面談

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資料も作り、預金通帳も持参し融資の面談にいった。この面談は、実際に融資の審査に出すかどうかの前段階。

そこで資料を見てもらいながら色々と話しをした。嘘はつかないように、でも前向きな展望で話した。行員さんも

『なるほど、それなら結構いい感じに話し勧められそうですね』

なんて言ってた。けど、通帳をみた瞬間、その和やかな空気は終わってしまった。

 

『ワタクシ個人の結論ですが、今回の融資、審査に出さないほうがいいと思いますね。融資に出すと結果が出るまで3週間くらいかかるんですよ。その間、(どうせ無理なものを)待つのもしんどいですよ。だって、花屋さん、はっきり言って個人事業とかやるセンスないですよ。たぶんあと1年も持たないですね。』

心臓が止まるかと思った。そのくらいびっくりした。でも理由は分かっていた。通帳の内容が悪すぎた。(もちろんそれだけじゃないだろうけど)

 

独立時、どんな志で仕事をするか、どんなことを提供し喜んでもらうかばかりに目がいき、会計やお金的な面がおろそかだった。

そして、家賃や生活費を引き落とす口座と売上の入金口座を一緒にしてしまってた。マジで凡ミスすぎる。売上が少ない上に、家賃の引き落としが重なるから毎月の赤字がかなり大きく見えてしまう。

僕くらいの規模だったら、事業用の口座だけを提出して

『少ないながらに売上が増えてます』

という感じで審査を通る可能性は大きかったし、交渉の余地があった。(まあどっちみち、小手先のことをしてもダメだったんだろうけど)

 

国金でボロクソに言われ、直後に中津で打ち合わせ

午前中に国金を出ると、外は雨が降っていた。雨の御堂筋、ならぬ雨の中央通り。魂が抜けたような状態になったけど、このあと中津で打ち合わせが入っていた。うつむいたまま、僕は地下鉄に乗り中津に向かった。

もう打ち合わせなんて出来る気分じゃなかったけど、キャンセルするわけにはいかない。

 

母からの電話

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雨の中津を歩いていると、山口県の母から珍しく着信。電話にでると、

『もうすぐ独立して1年やけど、どうかね?元気にやっちょるかね?』

という、(親父と2人でサッシ屋をしてる)自営業の母らしい言葉。国金のことを言おうかと思ったけど、言えなかった。

『ん〜…まあ、まだなかなか難しいなって思うとこもあるけど、なんとか生きとるよ〜。ごめん、いまから打ち合わせなんよ』

『それかね、そりゃよかったね。まあ仕事しよったら色々あるけど、ツトムなら大丈夫よ、がんばりぃね!

そんな会話をした。

意気揚々と独立して1年も立たず資金が底をつき国金からはボロクソに言われ、お客さんからは日々値切られ…いろいろ思い出すととにかく悔しくて目頭が熱くなり、高架下で泣いてしまった。

 

でも全部僕が撒いたタネ。僕自身で解決するしかない。

 

怒涛の売掛金回収劇場、開幕

中津での打ち合わせはそわそわしながら進んでいった。この時のお客さんは大ぼら吹き大きいことを言う人で、

『花屋君、どう最近?儲かってる?うちなんか今度から始める企画で1千万くらいは利益でそうだわ〜!』

と、これ以上ないくらいボロい雑居ビルの中で妙な仕事をしてる人だった。そして僕に

『その企画の制作をお願いしたんよね。3万円くらいでどう?

と、またもや恐ろしく値切られた。もうだめだ…俺には3万円の価値しか無いんだ…。そう思いかけた瞬間、なんだか脳内のリミッターが振り切れた。

 

恥やプライドなんて捨てて、とにかくお金を回収!!!

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その3万円の案件は丁重にお断りしつつ、僕は売掛金の回収を試みることにした。

本来は納品後にもらう契約だけど、相手都合でかなり納期が延びてる案件が結構あった。そこでその案件に片っ端から

『制作スタートから結構時間たってますし、そちら都合で止まってしまってますよね。すみませんが、一旦ここで入金してもらえないですかね?消費税分くらいならまけますよ!

と、現金重視の姿勢で、多少安くしたりしながらお金を集めた。ざっと100万円くらいを半月で回収。マジで運がよかったとしか思えないけど、とにかく資金調達完了。

お金の話をしたり催促することは恥ずかしいなんてちっぽけなプライドはこの時捨てました。

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【終わりに】キャッシュフロー最優先!安売りをせず、しっかり価値を提供し対価をもらうべき

めちゃくちゃ長くなったけど、僕はこの経験をして以来、キャッシュフローを最優先する経営スタイルに切り替えた。

具体的には、契約と同時に手付金として半金または全額をもらう。それまでの納品後入金じゃなく、契約時入金。そして月々契約のビジネスモデルもスタート。(今後は副業ならぬ複業という視点でも取り組むつもり)

最初のうちはなかなかうまく交渉できなかったけど、ある時から100%前金で契約出来るようになった。すると格段にキャッシュフローが安定するし、精神衛生的にもずいぶん楽

先払いでお金をもらうということは、お客さんとの信頼関係はもちろん、納品物での実績も大切。自信をもって販売できるからこそ、前金の交渉が出来る。納品したウェブサイトでガンガン売上があがり、数回リピート依頼してくれる人もいる。

 

キャッシュisキング!売掛金は少しでも早く現金化しましょう

そしてやっぱり大切なことは、キャッシュisキング。売掛金でも売上でもなく、大切なのは粗利益であり現金。もし売掛金が多くて回収が難しいって時はこういう運転資金調達サービスも視野に入れ、1日でも早く現金を手元に置く流れを構築すべき。

 

 

なにかオススメの書籍とかありますか?

 

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起業5年目までに知らないとコワイ 資金繰りのキホン

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