独立開業詐欺物語:うちに詐欺師がやってきた【前編】

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5年くらい勤めたウェブ制作会社を28歳で辞め、独立開業してから早5年。いろいろあったし、これからもいろいろあるだろう。

そんな5年の思い出のひとつ、詐欺師の野村という男の話をしようと思う。【前編】

 

 

自宅で開業

僕は独立当初、自宅で仕事をしていた。1人目の息子は独立1ヶ月後に産まれたから子守りをしつつ。正直言って仕事があまりなかったし、たまに来ても小さなもので金銭的にも辛かった。(僕なりの筋として前の会社から客を抜いたりは一切しなかった)

 

自宅仕事はダレる。だから朝の8時くらいにネクタイをして近所のマクドに行き、1時間くらい読書してから自宅に"出勤"したりもしてた。滑稽な感じだけど、今思えば懐かしい自分なりの工夫だ。

 

子育ても初めてでしんどかったし、仕事がよけい手につかなかった。そこで、仕事はまだ安定してなかったけど自宅の近所に安い事務所を借りることにした。

 

 

事務所を借りたものの、やはり仕事がなかなかうまく回らない日々

事務所を借りたことで気合いも入ったし、すごく集中できた。事務所がきっかけで訪問してくれる人が増え、新たな仕事も貰えるようにはなってきてた。でも仕事の回し方がまだまだ下手くそで低空飛行な日々。

 

ウェブ制作依頼はどうしても作って終わりという単発になりやすい。そこでいわゆる下請け的な形で仕事をもらうことも試した。たしかに仕事の数は多かったけど、とにかく値段は叩かれるし納期はキツイしコロコロ仕様は変わるしで散々だった。

『あぁ、うちに営業マンが居てくれたらなぁ。』

なんて思ったりもしてた。そうすれば自己案件としてお客さんと直にディレクション出来るから、制作もスムーズだし単価だって高い。

 

 

営業代行ビジネスというモノを知る

『営業を雇うお金は無いしなぁ、フリーでやってる営業マンでフルコミ(フルコミッション:成果報酬)型で頼める営業ってたいがいタチ悪いしなぁ』

なんて思う日々。(フルコミ営業マンのヤバさは制作会社時代に多々目撃)

 

そんなとき、何かを検索した拍子に【営業代行ビジネス】というモノの存在を知った。人材派遣的なスタイルのものから、いわゆるフルコミ型を組織的にやってるとこまであった。フルコミはヤバイ、フルコミはヤバイ、何度も言い聞かせた。けど割と大規模にやってるようだったし、試しに問い合わせてみることに。

 

 

問い合わせたけど、返答がない

メールで問い合わせてから1週間ほど。全く音沙汰がない。電話してみようかと思ったけど、僕は基本的に電話が嫌いだ。それに、問い合わせフォームがあるのにその問い合わせに返事をしないような会社と仕事もしたくない。だから縁がなかったと思い忘れることにした。

 

 

謎の訪問者

それから半月、事務所のドアがノックされた。ふだんは飛び込み営業なんて無視するけど、なぜか開けてしまった。

 

そこには背の高い中年の男が1人。

『突然すみません。私、フリーで営業をしてます。飲食店にポイントシステム端末を売り込んでるんですが、「お店のホームページが欲しい」という相談が多くて。

そこで、私が営業代行のような形で仕事をうけ、デザイン制作などはまるまる振れる制作者を探してるんです。できればフリーの方や小さな会社がいいと思い、こちらのホームページを拝見しまして。近くに来たので突然ですが伺わせて頂きました。

案件の紹介料としていくらかは抜きますが、下請けではなく、完全に引き渡す形になります』

問い合わせた営業代行会社とは違い、フリーの営業だった。

 

 

 

彼は野村と名乗った。

 

 

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続きはまた後日。