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【ヤクザの怖い話】暴走族とやくざの喧嘩・抗争に巻き込まれかけた

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2003年ごろ、僕は19歳〜20歳の時に深夜のガソリンスタンドでバイトをしていた。山口県から大阪に出てきてせっかく就職したのに1年でやめてしまい、フリーターになった頃。当時はお金がとにかくなくて夜中のバイトを選んだ。その深夜のガソリンスタンド、地元では有名な荒れた地域にあり毎晩のように暴走族がやってくるところだった。(山口県から出てきて1年だったから知らずに働いてた…)

そのバイト先で暴走族と出刃包丁を持ったヤクザが大喧嘩を開始、危うく巻き込まれそうになった。そんな体験記を書いてみる。

※過去記事(2015年12月分)の前後編をリライトしひとつにまとめたので長いです

 

 

お金が欲しくて夜中のガソリンスタンドでバイトしてた

夜中のガソリンスタンドで働いたのは1年間だけど、何歳だったかは明確に覚えている。なぜなら、(自分も出席するべき)成人の日の夜も夜中のスタンドに立ってて、酔っ払った晴れ着姿のクソ野郎同い年たちが通り過ぎていくのを眺めていたから。ストックしてる窓拭きタオルは凍っていた。

働いていたガソリンスタンドの場所は東住吉区・矢田〜喜連瓜破のあたり。

※ワールドカップが開催された長い競技場の近く

当時は全く知らなかったけど、実はここ大阪市南部でもかなり荒れている地域。当時、山口県から出てきて近所に住んでいたんだけど全然知らなかった。だから、これから書くガソリンスタンドでの光景はすべてが異様で異質の連続。

 

アレを吸引しながら来るわ来るわ、暴走族たち

働き始めて面食らった。

スーパーの小さいビニール袋にシンナーを入れ吸いながら100円だけガソリンを入れる暴走族のメンバー。そして目の前の大通りをグルグル暴走。もちろん、スクーターの鍵穴はバッコンと落ちてる。つまり盗難車だ。(当時レギュラーが99円以下)

毎日どころか、夜中に2回給油にくる。でも絶対に満タンにはしない。

 

ガソリンスタンドで給油口にライターとか怖すぎ…

そんな暴走族のメンバーはだいたい16歳〜22歳くらいで10人以上は居た。(来るのはだいたい5人位が入れ代わり立ち代わり)

中にはシンナー吸い過ぎて頭おかしくなってる輩もいて、給油中に給油口をライターで炙ろうとてきたやつまでいた。リア充でもないのに爆発して死ぬとこだった。

アカンって!!!と叫び阻止。殴られなくてよかった。

 

窓のないハイエースの後部座席でシンナー祭り

こんなこともあった。後部座席に窓がないハイエースが給油にきた。窓ガラスの代わりに黒いゴミ袋を貼ってる。で、お金を受け取るときに運転席から後ろが見えるんだけど、なんと男女6人位がみんなでシンナーを吸引。なかなかにおぞましい光景。これは80年代の話じゃなく、2003年ごろの話。日韓ワールドカップの翌年の長い競技場近くの出来事だ。

そしてそのハイエースが夕方にも来たらしく、所長がまさかのイージーミスガソリンと軽油を間違えて給油し、大揉めしていた。

 

隣のマンションにはヤクザが住んでいる、という噂

ガソリンスタンドに隣接するマンションを指差し、先輩が

『あのマンション、ヤクザの事務所あるから気いつけや』

と言われた。何を気をつければいいんだよ…。

 

ヤクザの車(ベンツ)に入った話。

ヤクザで思い出したけど、バイト中にヤクザの車の中に入ったことがある。

深夜のガソリンスタンドは掃除機器の全てが使用禁止で、マットを清掃する機械も使ってはいけないルール。音がうるさいから。そんなマット清掃機が夜中に突然動き出した。ガソリンスタンド(GS)の端っこの暗いとこにある機械が。 

何事かと駆けつけると、恐ろしい雰囲気を醸しだしたいかついオッサンが『おい、お前!これどないして使うんや!!車のマット掃除せえや!』といきなり口撃。(自分はヤクザだとほのめかしてた) 

『すみません、夜中はうるさいからダメなんですよ』→『は?!ええから洗え!』→『いや、本当にダメなんですよ。しかも僕使い方知らないんですよ、使わないから。』

と押し問答をしながら車をちらっと見ると別なオッサンが倒れていた。そしてよく見ると吐瀉物。はい、ゲロまみれ…。酒の飲み過ぎらしい。

 押し問答の末、

『ほうか、わかった。ほんならお前、雑巾で車ん中を掃除せえや』

半ば恫喝に近いカタチで掃除をさせられることに。

僕はひたすら酒と吐瀉物で臭いヤクザのベンツの中を掃除する羽目に。後にも先にもヤクザのベンツに乗り込んだのはあの一回きり。(ちなみに、個人的に1,000円くれた)

 

とある夜中、マッドマックスのような光景が…

話がそれました、話を本題に戻します。

毎夜毎夜、数人の兄ちゃんたちが盗んだであろうスクーターに乗りビニール袋に入れたシンナーを吸いながら来たり、がっつり気合の入った単車(ゼファー)にまたがった上層部っぽい人たちが来店してた。

そんな日々のある夜中、まるでマッドマックス北斗の拳のようなドドドドドドウォ!!!とたくさんのエンジン音と爆音。

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(怒りのデスロード観た時の既視感はアレか…。)

何かと思い外に出てみると、今まで数人ずつで来てた暴走族が全員集合してこちらに向かってきてるじゃないですか…。

(うわぁ…。集会ってやつかな…。通りすぎてくださいお願いします)

…そんな願いは届かず、全員がうちのGSに入ってきた。30人以上は居た。

倍くらいの大きさになってるゼファー(単車)2台と、もうこれ以上軽量化したらあかんやろってくらいスカスカで変な補強パーツを車内につけた走り屋シビックが2台。あとはスクーター多数。

うちのGSはわりと大型店。給油スペース以外にも結構スペースがあった。そのスペースにたむろする暴走族たち。

 

真夜中にひたすら単車をふかしまくる緑のパーカーを着たシンナー中毒者

そのタムロした場所というのがヤクザが住むという噂のマンションの真下付近。そこで緑のパーカーを着てシンナーを吸いまくってラリッてる兄ちゃんがひたすらバイクをふかし始めた。

 

▼以降、彼をサイバイマンと呼ぶ(実際に目つきが似てたし)

 

ふかしながらなんかギャーギャー言ってるが、シンナー吸い過ぎて何言ってるかわからない状態。そんな状態が5分くらい続いたあと、とつぜん空から

 

『うるさいねんオラァ!静かにしろや!!!』

 

と、大きな声が。僕も外に出てたので見上げると怖そうなオッサンが顔を出して怒ってる。

 

(あぁあぁ、威勢のいいおっちゃん登場か…。暴走族にそんな言って喧嘩とかやめてくれよ〜)

と思ったらそのラリったサイバイマンが上を見上げ

『あぁ、うるさいわオッサン!!ぶっ殺すぞボケエェェェ!!!』

 

と反撃。うわ〜、やめてくれ〜と思ったら

 

『あぁん?!おいそこの緑、ちょっと待っとけよ!!!!!!!!』

と言い放つと消えた。

 

 

 

 

そして30秒後

 

 

 

 

 

ご本人登場

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刃渡り40cmは軽く超える刀のような包丁を持ったオッサンと武器を持った舎弟らしき男2人が走ってきて

 

『おい緑ぃぃぃ、殺ってみいやゴラァァァァ!!!!!!!!』

 

襲いかかってきた

その瞬間、すべてのバイクと車を捨て逃げ出す暴走族たち。

蜘蛛の子を散らす、という状態を始めて見た。こっちも本当に恐ろしい気分になりとっさに待合所に避難。

 

さすがヤクザ、速攻で単車にまたがり追跡開始

改造されたゼファーに2人ともまたがり速攻で運転開始。慣れたもんだ。

バイクの音がうるさいと怒鳴った人が、今や爆音でふかしながら追跡してる様子はシュールだった。

逃げ回ること数分、僕らの視界からは消えてたけど深夜に響き渡る怒号と爆音

 

そして2人くらいが捕まり、ちょうど給油機の裏で土下座させられたくらいのタイミングで、まさかのお客さん。次の給油は僕だったのでビビりながら

 

『いい、いらっしゃいませ…』

 

と給油へ。

お客さんからは死角で何も見えてなかったようで普通の感じで『レギュラー1000円分ちょうだい』と言われ1000円札を差し出された。白い軽トラで来たお客さんの差し出すお金を、ブルブル震えた手で受け取ったことを鮮明に覚えてる。だって目の前で人がボコボコにされてるんだもの…

給油機にホースを取りに行ってチラッとみた瞬間、土下座したニイちゃんの顔面を蹴り上げて血しぶきが…。

<おおおお、マジかよこわいこわいこわいこわいこわいこわい!>

そしてついにヤクザが包丁を振り回し、髪の毛が散乱。(包丁はあくまで威嚇用だったので、髪の毛だけ切断)

1000円の給油なんていつもはすぐ終わるのに、まるで永遠のように続く給油。その間ずっと暴行シーンを見ながら震えていた。西野カナなんて比較にならないくらい震えていた。

ようやく給油がおわり、速攻で待合所に戻るくらいのタイミングでかなりの数の暴走族が捕まり、2人のヤクザにシバかれ続けていた。

 

緑のパーカー男、観念して現れる

そしてことの発端の緑パーカー男、通称サイバイマンが登場。

なんと服を着替えて現れた。後輩に緑のパーカーを着させて替え玉にしようと言う、最大の頭脳プレー速攻で見破られ、タコ殴り。

 

ポリスマン登場!

ようやく警察登場。僕たちも警察に呼ばれ、離れた場所で事情聴取。その時に『あれ、ほんまもん(のヤクザ)やけど、危害加えられてない?』と言われた。 

ヤクザたちの会話も聞こえてて、連行されるのかと思ったら

『いやいや、わいら友達やねん。こいつら後輩でな、遊んでてちょっと痴話喧嘩しただけやから』

 

と、無傷のヤクザが血まみれのサイバイマンの肩を組み

なぁ?せやんな?なぁ?

 

と問いかけ

『…はい。』

 

とサイバイマンは答え、警察も

『そうか、あんまヤンチャしたらあかんで』

とチャリに乗り帰還。

 

以上が暴走族とヤクザの抗争に巻き込まれかけたお話。

 

あのガソリンスタンドは今。

それから1年くらいあと、GSの所長が金庫の金を盗みクビになり、その半月後に副所長も金庫の金を盗み、そのスタンドは潰れました。

おしまい。

 

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